失敗しない‼医学部予備校ナビ

医学部予備校の講師を経験した筆者が、各予備校の特徴などを比較。失敗しない予備校選びの仕方をご紹介します。有意義な1年間を過ごしましょう。

駿台予備校の私見的評価

今回は、河合塾代々木ゼミナールとともに三大予備校と称されている大手予備校、駿台予備校について書きたいと思います。


駿台予備校、通称”駿台”は、東京大学および京都大学に毎年1000人以上の合格者を輩出していて合格実績も抜群の予備校です。
また、医学部を目指す学生も多く在籍しており、医学部対策コースで医学部の特徴や傾向を踏まえた対策を行うことができます。
合格者数は国公立大医学部医学科で1905名、および私立大医学部医学科で2539名と堂々たる合格実績を誇っています。

特に難関医学部への合格実績が高く、東大理科三類65名、京都大学医学部医学科70名、慶応義塾大学医学部医学科94名および東京慈恵会医科大学医学部医学科179名もの合格者を輩出しています。

(ただ、この数字は夏期講習や冬期講習のみを利用した受験生を含んでいるので、実際の純粋な合格者数はもっと少ないです)
国公立大学や上位大学の医学部に強い予備校として多くの受験生から支持を得ています。

医系に強い駿台だからできるサービス

駿台予備校では、医学部合格を目指す学生用に「スーパー国公立医系」および「スーパー私立大医系」のコースを設置しています。

講師やまたは進路指導アドバイザーなどは医学部入試に精通しており、最新の入試情報や傾向に沿ってサポートしてくれるので安心です。
これは、医系に強く、90年以上にわたって多くの医大生を輩出してきた駿台だからこそできる豊富なデータを基にした情報提供サービスです。情報量で言えば、他の医学部専門予備校とは桁違いです。


現役医師・医大生による情報提供

駿台予備校の現役生フロンティア医系クラスでは、現役医大生が担任として科目別学習法や大学の情報を提供してくれます。
医学部入試を突破した先輩から学習計画や学習方法など貴重な体験を聞けくことができます。
さらに、リアルな大学生活などの情報を聞けるのは魅力的ですね。これらの情報を随時相談できるのは担任制に現役医大生を採用しているからこそできるサービスです。

さらに、論文指導があります。面接同様小論文もしっかりとした対策が必要です。駿台予備校では単なる書き方や見せ方だけでなく、医学知識や時事を取り入れ、理論的思考を養い、問題意識を持って物事を考えるスキルを身につけます。
また、面接対策に備えて医療分野の教養を高めるために、第一線で活躍されている医師を招いた「医療講演会」を実施しています。
面接対策のみならず第一線で活躍している医師から話を聞くことは滅多に無い体験です。これは、医系に強い大手だからこそできる嬉しい特徴です。

駿台予備校の基本情報
指導形態 集団授業、(コースによっては個別指導)
コース 【高卒生】
・スーパー国公立大医系
・ハイレベル国公立大医系
・スーパー私立大医系集中
・ハイレベル私立大医系集中など
【現役生】
・スーパーα医系コース
・スーパーコースなど
予備校所在地 【北海道】
札幌校
宮城県
仙台校
【首都圏】
お茶の水校、市谷校、池袋校、現役フロンティア自由が丘校、現役フロンティア吉祥寺校、立川校、町田校、大宮校、現役フロンティア川越校、横浜校、現役フロンティア横浜みらい校、あざみ野校、藤沢校、千葉校、津田沼校、柏校
【東海地区】
名古屋校、現役フロンティア丸の内校、浜松校
【関西地区】
京都校、京都南校、現役フロンティア京都駅前校、大阪校、現役フロンティア茨木校、現役フロンティア豊中校、大阪南校、上本町校、現役フロンティア堺東校、神戸校、現役フロンティア西宮北口西大寺
【中国地区】
広島校
【九州地区】
福岡校

 

 

医学部予備校を学費で比較

医学部予備校を学費で比較

医学部予備校は、大手進学予備校と比較すると学費は高額になってしまいますが、その分丁寧な指導を受けることが可能です。
確かに、大手予備校のほうが学費は安いですが、その分授業時間数も医学部予備校ほど多くなく、講師も大人数クラスの授業を担当するため、講師への質問は生徒自ら講師の下を訪れなければならないなど、講師側からのアプローチが取りにくいため、講師との距離が遠くなってしまい講師からの手厚い指導が受けられません。
また、大手予備校は、季節講習や直前講習などを別途受講する必要があるため、入学してから学費が追加で発生していきます。
一方で、医学部予備校では授業時間数も多く、少人数クラスで講師を独占できるため手厚い指導を受けることが可能です。
さらに、季節講習などの別途講座も学費に含まれているケースも多いため、入学してからは追加で学費が発生しない医学部予備校も多くあります。
医学部予備校では学費が高い分、学習管理も徹底しており、1日12時間勉強で専用自習室を含め、勉強をする環境が整っているため、自己管理が苦手な受験生でも面倒見の良い指導で医学部合格を実現できます。

浪人生活では、自分自身が24時間の生活をデザインします。大手予備校では勉強時間は比較的生徒の自主性にゆだねられます。せっかく大手予備校に通っても、授業時間以外の時間の使い方に失敗し受験に失敗する例は少なくありません。
これでは、大手進学予備校に費やした費用と時間が勿体無くなってしまうため、安易に学費や大手ブランドだけで予備校を選ばないようにしましょう。
医学部予備校でも多くの校舎で特待生制度を設け学費の一部を免除としているので、学費を抑えたい人は積極的にチャレンジすることをおすすめします。

 

野田クルゼ

学費
現役:1講座14,000円~/月
高卒生:980,000円~/年
「国立医進コース」71万円〜 野田クルゼは、選抜試験を実施しているので通常の学費よりも安い料金で受講することが可能です。SSコースに入れれば授業料は980,000円と大手予備校並みの料金で少人数教育を受講できます。また、2015年度より国立大学医学部に特化した「国立医進コース」が設置され、大手予備校並みの割安な授業料で受講可能です。
 

KGS

学費

【現役】個別1コマ18900円、集団1コマ12600円

【高卒生】個別1コマ21000円、集団1コマ14700円

※高卒生は年間最大997,920円

KGSは、名古屋にある高い医学部進学実績を誇る受験予備校です。1クラス6名以下の超少人数クラスと個別指導を自由に組み合わせて効率よく学習できます。授業料も他校に比べて割安なので安心です。

 

東京メディカル学院

学費

高卒医学部コース:1,944,000円

東京メディカル学院は、東京および名古屋にある医学部専門予備校です。1人に時間をかけて伸ばすため生徒は26名しか募集しない完全定員制の学校です。授業料は医学部専門予備校の中でも特に安く、経済的な負担を抑えながら本気で医学部合格を目指せます。

 

東京医進学院

学費

【現役】個別42,000円~/月

【高卒生】通学:1,944,000円~ 全寮制:5,400,000円~

東京医進学院は、通学コースであれば他校に比べて安い学費で学ぶことが可能です。現役生は個別クラスとなっており学校生活やクラブ活動と両立しながらマイペースに学ぶことができて魅力です。

 

医進塾

学費

詳細は公式サイトから要確認

医進塾は、学校法人湖南学園が運営する医学部予備校です。株式会社が運営する予備校が多い中、営利追求を目的としない学校法人が運営していることから、良心的な学費を提供しています。超少人数による手厚い指導が割安なリーズナブルな価格設定で受講できるのが魅力です。